厚生労働省は12月21日、「第5回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」を発表した。
この調査は、健康、仕事、社会活動等の変化を見ていくのが目的で、2005年から団塊の世代を含む全国の中高年者50〜59歳の男女を追跡調査している。第5回は54〜63歳の約2万7,500人が対象となった。
5年間の介護状況の変化を見ると、「最初から介護をしている」2.0%、「途中から介護をするようになった」6.4%、「途中から介護をしなくなった」3.2%、「最初から介護をしていない」56.5%という割合になっている。
5年を経過して、健康状態が「よい」から「悪い」に変化した割合は、途中から介護をするようになった人が8.9%と一番高く、続いて、介護を途中からしなくなった人が7.9%、ずっと介護をしている人は6.7%、ずっと介護をしていない人は6.3%だった。
仕事について見てみると、途中から介護をするようになった人が仕事を止めた割合が14.4%と一番高く、逆に仕事に就いた割合も、途中から介護をしなくなった人が4.3%と一番高かった。どちらも、介護に左右されている結果となった。