大鵬薬品工業株式会社は、静岡県立静岡がんセンターとの共同研究のウェブサイト「Survivorship.jpがんと向きあって」に、「がん手術後のリンパ浮腫」を12月7日公開した。
リンパ浮腫は、乳がん・子宮がん・卵巣がんなどの手術で病巣の近くにあるリンパ節を切除することに伴い発症するもので、多くの術後患者が悩まれている。単なる“むくみ”とは異なり、滞ったリンパ液が貯留すると象の手足のように膨れあがるもので、著しくQOLを阻害する。
リンパ浮腫については、手術前から知識を得ておくこと、予防や早期発見できること、自分でできる対処方法を習得しておくことが重要だが、リンパ浮腫対策について取り扱っているサイトは少なく、特に動画を用いて紹介しているコンテンツは、ほとんどないのが現状だ。
今回、大鵬薬品は、静岡がんセンターが発行するDVDを基に、リンパ浮腫とはどのようなものか、なぜ起こるかという理論的な説明から具体的なケア方法まで、上肢(腕)・下肢(脚)別に映像と音声を用いて紹介し、すぐに自分で実践できるコンテンツを制作。この症状で悩んでいる多くの患者のQOLの改善に資するものとなっている。