使える限度額が決まっています
介護保険サービスは1割で利用できますが、要介護度別に区分支給限度額が設定されています。要支援1だと約5万円、要介護5だと約36万円のサービスが1割の負担で利用することができます。
ざっくりと概算すると、ヘルパーによる掃除や買い物は1時間300円程度、デイサービスは要介護1で1日800円程度、ショートステイは要介護で1日800円程度が自己負担額となっています。食事や施設利用時の居住費など、介護保険適用外のものもあり、その場合は全額自己負担となります。
要介護度 | 居宅サービス費 | 住宅改修 | 福祉用具購入 | |
---|---|---|---|---|
要支援1 | 予防給付 | 4万9,700円 | 20万円 | 10万円/年 |
要支援2 | 10万4,000円 | |||
要介護1 | 介護給付 | 16万5,800円 | ||
要介護2 | 19万4,800円 | |||
要介護3 | 26万7,500円 | |||
要介護4 | 30万6,000円 | |||
要介護5 | 35万8,300円 |
高額介護サービス費
世帯の1カ月にかかった介護サービスの金額が支給限度額の上限を超えた部分は、「上乗せサービス」と呼び、超過した分は全額自己負担になります。しかし、市区町村ごとの条例などで「特別給付」として1割負担にしているところもあります。
これは、訪問介護などの「在宅サービス」や特別養護老人ホームなどの「施設サービス」にかかった利用者負担額の合計によりますが、住民税の課税状況などで上限額が変わってきますので、最寄りの役所で確認してみてください。
対象者 | 対象者 | 自己負担上限額 |
---|---|---|
【第1段階】 | ・生活保護受給者の方 ・老齢福祉年金受給者で,世帯全員が市民税非課税の方 |
15,000円/1ヵ月 |
【第2段階】 | ・世帯全員が市民税非課税で,年金収入が80万円以下の方等 | 15,000円/1ヵ月 |
【第3段階】 | 世帯全員が市民税非課税で,第2段階に該当しない方 | 24,600円/1ヵ月 |
【第4段階】 | 市民税世帯課税の方 | 37,200円/1ヵ月 |
横出しサービス
横出しサービスとは、市区町村が独自に提供するサービスのことで、移送(タクシー券の支給など)、食事(お弁当を届ける配食サービスなど)、ホームヘルプ(家政婦派遣)、寝具乾燥、紙おむつの助成など、さまざまな種類があります。介護保険とは別の個別契約によるサービスで、いずれも役所の担当窓口での申請が必要です。
かかる費用は、無料のものもあれば利用料の何割かを負担する、年○枚まで利用券を支給するなど、市区町村によってさまざまです。
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