介護サービスの選び方(在宅サービス編)
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デイケアの選び方
デイケアはリハビリを目的とした通いのサービスで、介護老人保健施設や医療機関などで、リハビリの専門職である「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」などから機能回復訓練を受けることができます。
食事や入浴といった生活援助サービスを受けることもできますが、1時間以上2時間未満など短時間でリハビリのみを目的として通うことも可能です。
目的をはっきりさせて、内容を選びましょう。
デイケアを選ぶポイントとしては、下記のようになります。
・営業日(デイサービスと同じ) ・時間 ・費用
・入浴(デイサービスと同じ) ・食事(デイサービスと同じ)
・機能訓練(アクティビティ) ・送迎(デイサービスと同じ)
営業日
平日のみ、月~土、日曜日もやっているなど、デイケアによってさまざまです。利用したい曜日に営業しているかどうかを確認しましょう。
時間
「1時間以上2時間未満」から「6時間以上8時間未満」まで、デイケアによってさまざまです。また、9時間以上10時間未満までの延長を行なっているところもあります。
費用
要介護度に応じて利用料は決まっていますが、それ以外に食事代やおやつ代、おむつ代、きり絵制作などのアクティビティに使用するものの材料費などが徴収されます。
これらの金額は事業所によって異なりますので、事前に1日いくらぐらいかかるのかを確認しましょう。
入浴
広い浴場と浴槽のデイサービスもあれば、家庭のような一人用浴槽で入浴するところ、専用のベッドで横になったまま入浴する機械浴を備えているところもあります。
一般に、握力や脚力が衰えてきた方が自力で広い浴槽に入るのは難しく、職員も介助しにくいと言われています。これに対して、一人用の浴槽は体を自力で支えやすいことから、握力等が衰えた方や寝たきりに近い方も、適切な介助を受ければ快適に入浴できるとされています。
また、機械浴は介護する側の都合で作られたものであり、入浴する方にとっては決して快適なものではないと言われています。
こうしたことを考慮に入れて、デイケアの浴室を見学してみましょう。
また、3時間程度の短時間デイサービスでは、入浴の提供は基本的にありません。
食事
高血圧、糖尿病など、疾患を考慮した栄養バランスの良い食事が、常食、ミキサー食など、利用者の方の飲み込む力に合わせた状態で提供されます。
その場で調理して提供したり、一括調理・冷凍したものを各事業所に配送して提供したり、配食サービスを利用したり、デイケアによって対応は様々です。
食事は利用者の方にとっては大きな楽しみの一つ。事前に予約すれば実費で試食できることもあります。見学に行くときにはぜひ試食できるかどうかを確認してみましょう。
機能訓練(アクティビティ)
慢性疾患や病気の後遺症などに対し、専門的な内容がプログラムに組まれていることはもちろんですが、本人のヤル気を引き出す工夫があるかなど、精神的なケアも含めた個別性も確認しましょう。
マシーンを使った機能訓練だけでなく、手先のトレーニングやゲーム性を持たせたり、「楽しさ」という要素を含めたアクティビティプログラムも有効です。
送迎
主にワゴン車を使い、利用者宅を巡回して自宅前やマンションの入り口まで送迎してくれます。
一人暮らしでデイケアに行く準備が自分ではできない方、自宅からマンション入り口まで時間通りに出てこられない方、自分では自宅まで戻れない方などは、デイサービスへの送り出し、お迎えのために訪問介護サービスを利用する必要があるかもしれません。
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