季節のコラム早めの対策で花粉シーズンを快適に
現在、日本人の2人に1人が、何らかのアレルギー疾患を持っているといわれます。中でも多いのが、花粉症。かつては「高齢者は花粉症になりにくい」と考えられていましたが、最近は高齢者の花粉症も増えています。
2024年のスギ花粉シーズンはほぼ例年並みのスタートで、2月上旬から九州、四国、中国、東海の一部で飛散開始となる見込みです。花粉症の代表的な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみですが、悪化すると日常生活に支障をきたすこともあるので、早めの対策が重要です。
すでに花粉症とわかっていて、毎シーズン症状に悩まされている人は、症状が出始める前に受診して服薬を始めると、発症を遅らせたり、症状を和らげることができるとされています。
また、高齢者の場合、花粉症とまぎらわしい病気の場合もあるので要注意です。例えば、老人性鼻漏という病気では、花粉症と同様にサラサラとした透明の鼻水が出ます。他にも、外と室内の寒暖差によって、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れる血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)という病気もあります。風邪の初期症状も、花粉症の症状とよく似ています。これらの病気の場合、原因や治療法が異なるので、市販の花粉症の薬を飲んでも効果が期待できません。安易に自己判断せず、一度きちんと医師の診断を受けることをお勧めします。
コラム ~2月1日は「フレイルの日」~
フレイル(虚弱)とは、年齢を重ねるにつれて心身の機能が衰え始めることで、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。「フレイルの日」(2月1日)がある2月は、フレイル予防月間です。厚生労働省が提唱するフレイル予防の3本柱は、栄養(バランスのよい食生活と口腔ケア)・運動(習慣的な運動)・社会参加(活発な外出・活動への参加)。これらを意識して、フレイルを遠ざけましょう。