いつまでも元気でいてもらうために高齢者の暮らしで気をつけたいこと

季節のコラム80歳でも歩いて外出できる体を目指そう

「80GO(ハチマルゴー)運動」という言葉をご存じですか? 「80歳になっても歩いて外出できる体づくりを目指そう」という意味で、日本医学会連合が2022年4月に発表した「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」で提唱されている運動です。

多くの人は高齢になるとともに、骨・筋肉・関節などの障害で、立ったり歩いたりすることが不自由になっていきます。これがロコモ(ロコモティブシンドローム)ですが、ロコモが悪化するとフレイル(加齢に伴って心身が老い衰えた状態)になり、要介護状態へと進みます。要介護のリスクは、ロコモになると約3.6倍、フレイルになると約4.6倍に高まります。そのため、介護予防には、自分の足で元気に歩ける足腰の筋力強化が大事なのです。

暖かくなり、気分も活動的になる春は、運動を始めるのに最適な季節。体を動かす機会を増やしていきましょう。まず目標としたいのが、日々の生活の中で「今よりもプラス10分多く体を多く動かすこと」。特別なことをしなくても、散歩や買い物などで歩いて出かけたり、家事で意識して体を動かしたりするだけでもOK。今より10分多く体を動かすことが、健康な体づくりにつながります。

高齢者の場合は特に、自分の身体状況や体力レベルに合った運動を選ぶことと、毎日の生活の中で気軽に続けやすい運動を選ぶことが大切です。ゴミ出しのついでに近所を散歩する、音楽をかけながら足踏みをする、椅子に座りながらできる筋トレを行う、寝る前にストレッチをするなど、楽しく手軽にできて習慣にしやすい運動を見つけましょう。

コラム ~「朝の散歩」から、運動習慣を始めてみては?~

高齢者にお勧めしたい習慣が、朝の散歩です。高齢者は睡眠が浅くなり、夜ぐっすり眠れない、日中に昼寝をしてしまうという人が少なくありませんが、朝の起床後に太陽の光を浴びながら散歩をすることで体内時計がリセットされ、睡眠・覚醒のリズムが整います。10分でおよそ1000歩の歩行になり、運動不足の解消にも効果的。歩くことで腸の動きがよくなり、便秘の改善にも役立ちます。立ったり歩いたりして骨に重力の負荷をかけることは、骨を強く丈夫にする上でも大切なこと。まずは毎朝10分の散歩から、運動の習慣を始めてみてはいかがでしょうか。

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