

冬の感染症には要注意!
冬は、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行します。感染症とは、ウイルスや細菌などが体に侵入して、発熱、下痢などの症状が出ること。高齢者は加齢に伴い抵抗力が低下してくるため、インフルエンザなどに感染しやすい状態にあります。冬の間はご両親の体調管理に、いつも以上に気をつけて、日々、感染症予防をしていきましょう!
感染症予防の基本は「手洗い・うがい」
手洗いとうがいは、「体の中にウイルスや細菌を持ち込まない」ための基本の予防方法です。
日常生活の中で、手にはさまざまなウイルスや細菌が付着しますので、石けんを使って指先、指の間、手の甲と20秒くらいかけて、しっかり洗い落とすことが大切です。
また、うがいは呼吸によってのどの粘膜に付着したウイルスや細菌を洗い流します。水をのどの奥までいきわたらせて、ガラガラと10秒くらいかけてゆすぎ、のどと口をきれいにしましょう。口のケアによって高齢者のインフルエンザの発症が減ったという研究結果もあります。
ぜひ、ご両親に手洗いとうがいをお勧めしてください。
冬のお風呂の注意点
家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことを「ヒートショック」といいます。寒い脱衣所から熱い湯船へと移る冬の入浴は、高齢者にとっては注意が必要です。血圧の急激な上昇や下降を引き起こし、高齢者の入浴事故の原因となっています。浴槽内で意識を失って溺れたり、浴室(洗い場)で立ちくらみを起こし転倒事故になってしまうことも……。
遠方に住んでいて、すぐに確認できない場合は、年末に帰省したときに、お風呂回りをチェックし、ご両親の入浴時には次のような点に留意しましょう。
(1) 浴室と脱衣所の温度差を低く抑える
(2) 浴室は滑りやすいので、手すりや滑り止めマットを使用する
(3) 家族はまめに声をかけて確認を
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高齢者がインフルエンザにかかると肺炎などの合併症を起こしやすい!?
インフルエンザは38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、全身の症状が急に現れます。高齢者がインフルエンザにかかると、肺炎などの合併症を起こし、重症化することがあります。高齢者が気をつけたいインフルエンザの合併症は、「肺炎」「気管支炎」などで、肺炎は高齢者に特によく見られます。高齢になればなるほど、肺炎で亡くなる確率が高くなります。急激な体調変化を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
