いつまでも元気でいてもらうために高齢者の暮らしで気をつけたいこと

プロも驚く!福祉用具の専門家のスゴ技

杖や手すりといった福祉用具は、高齢者の日々の生活を直接支える大切なツールです。その専門家は、安全・安心を維持するため日々、知恵を絞り、工夫を凝らし続けています。このシリーズでは、同じ介護業界で働くプロ(ケアマネジャー)が、福祉用具の専門家の、ちょっとすごい取り組みや工夫を取材・紹介します!

取材した介護のプロ(ケアマネジャー)
村松明さん(コープしがケアプランセンターぽこ野洲、管理者、主任ケアマネジャー)
スゴ技を発揮した専門家(福祉用具専門相談員)
河原惇さん(ダスキン ヘルスレント栗東ステーション)

「間」のよい訪問と絶妙な「力加減」の提案が生み出す、阿吽の呼吸

「つながりがない県外で、『お試し』をお願いできる事業者を探さなければならない…」

村松:河原さんといえば、私の親族が介護保険サービスを使うきっかけを作ってくれたことが、真っ先に思い起こされます。

河原:広島県にお住まいの方でしたよね。私は担当させていただいたわけではないので、直接は存じ上げないのですが。参考までに、ご親戚の方がどのような状態だったのか教えていただけますか。

村松:昨年末、いとこから「親が歩けない状態になった」と写真付きで連絡が入ったのです。そこで、いとこに介護保険サービスを使うことを提案したのです。

ところが、ここでトラブルが生じました。おばさんの夫が介護保険サービスを使うことを認めようとしなかったのです。夫は、「保険を使うほどの状態じゃないだろう?」と言い切り、動こうとしなかったのです。

そこまで家族が言いはっているのであれば、これ以上、強く勧めることはできません。ただ、写真を見れば、介護保険サービスを使い、福祉用具を借りれば、生活の質の改善が期待できることも一目瞭然でした。そこで福祉用具を「お試し」で貸し出してくれる事業所を探すことにしたのです。

ただ、これはそう簡単なことではありません。何しろ私は、広島県内の福祉用具の事業所とは、どこともつながりがありませんでした。どんな人か知らない県外のケアマネジャーから、いきなり電話がかかってきて、「まずはお試しで対応してほしい」依頼されたところで、こころよく対応してくれる事業所があるとは思えなかったのです。下手をすると「ほんまにケアマネ?」と疑われかねません(笑)

ちょっと途方にくれていたところに、タイミングよく河原さんが来所されたので、相談してみたのです。

依頼から1時間で対応できる事業所を紹介!

河原:お話をいただいて、すぐに広島県内のステーションに連絡し、村松さんを紹介させていただきました。

村松:現地の事業所につないでもらうまで1時間もかからなかったと記憶しています。そしてすぐに「お試し」で、歩行器を使ってもらうことが決まりました。

河原:それはよかった!その後、ご親戚の方のご様子はいかがですか。

村松:歩行器を使い、しっかり歩けるようになりました。本人が大喜びしたのは言うまでもありませんが、旦那さんも十分に納得された様子だったとか。今では、介護ベッドなども使っているとか。すべて、河原さんの適切かつ迅速な対応のおかげですよ。

「小さなとっかかり」を生む絶妙な説明

河原:それにしても、村松さんの福祉用具の知識の豊富さには、いつも驚かされます。情報は、どうやって得ているのですか。

村松:そりゃぁ、河原さんに持ってきてもらった資料を読み込んで得ているのですよ(笑)

河原:ありがとうございます(笑)。確かに、業界の専門誌や新商品のチラシをよくお届けしています。また、デモ機を持って説明にうかがうことも結構ありますね。

村松:その説明が、また、ありがたい。聞いてすぐに「ならば、あの方に!」と、決められることはほとんどないですが、その後、いろいろな高齢者と向き合っていく時、ふと河原さんの説明が思い出されるのです。きっと、河原さんの説明によって、用具に関する小さな「とっかかり」が私の頭の中に生まれているのでしょうね。いったい、どんな工夫をされているのでしょうか。

河原:そうですね。気を付けていることといえば、訪問する際には、何かしら提供できる情報や試してもらえるデモ機などを必ず用意することくらいでしょうか。あと、こちらからの情報提供が「押し売り」にしないようには注意しています。

「さらっと、まめに」タイミングを見極めた訪問

村松:それと来訪されるタイミングも、いつも素晴らしい。私の仕事が一段落し、ほっと落ち着いているタイミングを見計らったように来訪し、適切な量の情報を届けてくれます。

河原:ケアマネジャーさんがいる事業所様への訪問に関しては、ダスキンヘルスレント全体の工夫として、月に2回、中旬と下旬に訪問することになっています。何かとお忙しい上旬を避けるための工夫です。あと個人的な工夫としては、17時以降はおじゃましないようにしています。せいぜい、16時半までですね。時間としては5分間くらい話しをし、迷惑にならないうちに退散させていただいています。

一言でいうと「さらっと、まめな訪問」といったところでしょうか。

それ以外の工夫としては、担当させていただいている方のご自宅でお聞きしたり、把握したりした情報は、できる限り村松さんに共有するようにはしています。

村松:そうした情報を丁寧に伝えてくれている点も本当にありがたい。おかげで、河原さんと仕事の話をするときには、ごく簡単な言葉と単純な反応だけでコミュニケーションが成立してしまう。まさに「阿吽の呼吸」ですよ。

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ご近所のおススメ【滋賀編】地元民が選ぶ「おススメ」をご紹介!

  • 村松さんおススメ!
    アンデケンのチーズケーキ
    その食感は、まさに「フワフワ、シュワッ」。一口食べれば、やさしい甘さが口中に広がります。
  • 河原さんおススメ!
    アグリの郷栗東
    日本で唯一、新幹線ビューができる道の駅。特にドクターイエローを見て、撮影することができるスポットして有名です。
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