どんな病気ですか?
加齢などが原因で、膝の関節の表面を覆う軟骨がすり減り、脚を曲げる時に痛みが起こったり、膝に水が溜まったりする病気です。「ひざかんせつしょう」と呼ぶ人もいます。日本人はO脚が多く、膝の内側に負担が掛かりやすいため、老化と共に軟骨がすり減りやすいといわれています。体重が重い肥満の方や女性がなりやすいのも、この病気の特徴で、日本整形外科学会によると、発症者の8割は女性だそうです。
初期の段階では、朝起きた時や夜トイレに行く時など、膝を動かした直後に痛みが起こり、少し休むと痛みは引きますが、症状が進むと、正座や階段の昇り降りが辛くなってきます。末期には、休んでも痛みが取れなくなり、歩くことが困難になります。症状が軽いうちは、痛み止めの薬を使用したり、リハビリをしたりしますが、治療の効果が低い場合は、人工関節を埋め込む手術などが行われます。
気をつけたいポイントは?
痛みがひどくなると、膝への負担を減らすため、普段地べたで生活をする方が、椅子とテーブルを使い始めることがあります。その際はカーペットの周りに注目。カーペットに杖が引っ掛かると、転倒する危険性もあります。寒さで筋肉が硬直する冬場は、体の動きが悪くなり、お年寄りにとって転びやすい時季。女性は骨粗しょう症を併発しているケースもあります。骨折して入院するようなことが起こらないよう、お部屋の整理整頓はしっかりと行いましょう!