東京では桜が開花したと思いきや、季節外れの雪が降りました。
寒かった今年の冬がまだ居座っているかのようです。
この寒い冬を熱く盛り上げてくれたのが、平昌オリンピック、パラリンピックでした。
神業とも思えるフィギュアスケートやスノーボートなどの技の数々、圧倒的な速さのスピードスケートやスキーなど、圧巻なパフォーマンスに感動!
他国開催にもかかわらず、時差がなかったことで、メダルを獲る瞬間をライブで楽しむことができました。勝負に向かう前の真剣な眼差し、表彰台での晴れやかな笑顔、4年に1度の舞台にかける思いが伝わり、オリンピックの持つ力の大きさを感じた大会でもありました。
そんな中、開会式と閉会式に上半身裸で行進したトンガのタウファトフア選手が目を引きました。
彼はリオ大会ではテコンドー、今大会ではクロスカントリーの選手としてオリンピック出場を果たしました。種目を替えたのは「トンガの若者たちに挑戦する姿を見せたかった」という思いがあったからとのこと。
また、パラアイスホッケーの日本代表チームの平均年齢は42才、ゴールキーパーの福島選手は61才とのこと。年を重ねても挑戦を続ける姿に刺激を受けました。
東京オリンピックの開催が決まってから、利用者さんとの会話にも話題として上ることが度々あります。
「東京でオリンピックが開催されますよ、楽しみですね」
「いやー、それまでは生きられんよ」
「そんなことないですよ、あっという間ですよ。それまでお元気でいましょう」
「そうだねー、それまでがんばってみようかねー」
小さなことでも目標があることは、生きる励みにもつながります。
そうした会話をした一人が80才となるKさん(女性)です。Kさんは東京の下町に生まれ育ちました。難病で人生の半分近くをベッド上で送っていますが、訪問するといつも穏やかな笑顔で迎えて下さいます。
この冬、体調を崩し、心配な状況が続いた時期もありましたが、暖かさと共に体調が落ち着いてきました。
さあ、次は2020東京オリンピック。
Kさんと一緒に開幕を迎えることを楽しみに、私自身も少しでも成長できるよう、日々を積み重ねていきたいと願う今日この頃です。