皆様は、「介護支援専門員」という資格をご存知ですか?「知っている」という方もいれば、「知らない」という方も多いのではないかと思います。では、「ケアマネジャー」ではいかがでしょうか?この名前を知っている方は多いはず。名前こそ違いますが、実は中身は同じもので、介護保険のサービスを利用するに当たり、中心的な役割を担う資格です。
「ケアマネジャー」という名前が一般化していますが、実は本名が「介護支援専門員」で、別名が「ケアマネジャー」といった方が正しい。介護保険法には、「介護支援専門員」の文字はありますが、「ケアマネジャー」の文字は出てこないからです。何だかよくわからない話ですが、介護、医療業界には良くあること。最近カタカナ言葉を多用し話題になっている知事もいますが、日本人はこのように「日本語名」と「カタカナ名」の2つ持つことが好きなようです。
介護支援専門員の資格は、2000年から始まった介護保険と同時にできました。介護保険が必要とされた理由は、高齢者の著しい増加、核家族化、女性の社会進出など様々な要因によって、家庭内での介護力が低下したこと。このままの状態では高齢者自身のみならず介護を担う家族の生活までが脅かされるため、社会全体で高齢者介護を支える必要があったからです。介護支援専門員は、高齢者介護を支える専門家として誕生しました。
このように介護保険制度の中心をなす介護支援専門員になるには、当然ながら試験があり、昨年までに18回の試験が行われました。合格率は、第1回が44.07%、第2回が41.24%で、その後徐々に低下しています。昨年は過去最低の、13.1%まで落ち込みました。私が受験した初期のころは半数近くが合格できましたが、今や難関試験の一つ。合格率13%では、今の私は受験に尻込みしてしまうかも知れません。
どの試験でもそうですが、試験ができたばかりのころは合格率が高く、その後徐々に低下していきます。受験する「タイミング」により、「ラッキー」、「アンラッキー」ありますが、それは運命仕方のないことですね。あっ!いけない、受験する「時期」により「運」、「不運」あります、と書くべきだったでしょうか。