前回、冬至のパワーについて書かせていただきました。
いよいよ年の瀬です。
年の瀬の意味をご存じでしょうか?
「瀬」とは、川の浅い個所、流れが速い、急流、激流個所の事で、船で通るのが困難な場所を指しているとの事。由来としては、年末のたまった支払いを行う困難さを、川の瀬に例えて表した語句のようです。まさに危機迫る状況、慌ただしい時間との闘い、など表していたのですね。
先日の訪問させていただいた92歳の男性が、「『健康のためなら死んでもいい』という逆説ネタが言われて久しいが、これはいろいろな言葉があてはまるな。『お金のためなら死んでもいい』『名誉のためなら死んでもいい』『幸せのためなら死んでもいい』とか。命がずっと続くと思うから出る言葉だよ。オレなんかは『何かのために死んでもいい』なんて思わず、『何かのために生きたい』だ。オレはまだ生きたいよ。この世の中をもっと良くしたいね」と仰っていました。
先の大戦を経験され、日本の復興のためと、それこそ寝ないで仕事をしていた世代の方。今は2020年のオリンピックの無事終了に向けて情報収集されています。会話するたびに、生命や生きること、生き抜くことの深さを伝えてくださいます。
最近のご挨拶は「明日死んでも大丈夫か?」「まだもうちょっと大丈夫じゃありません」「そうか。じゃあ今日もがんばるかー」です。
医療職の20代の男性は「彼女もいないクリスマスなんて、俺は何のために生きてるんだ」と宣っていました。
生きてることをどう活かすか。死ぬことをどう活かすか。いかす。イカス。
「いかす」とは、「魅力的」「かっこいい」という意味だそうです。もともと軍隊内で使われた言葉。
お花を生かす。子どもを生かす。親を生かす。自分を活かす。すべてイカス。
年の瀬もイカス自分自身でありますように!