
先日、検診センターにお勤めの方とお話をする機会がありました。
彼女曰く、メディアで乳がんのニュースが流れると、検診の問い合わせが増えるんです。
著名な方が「がん」でお亡くなりになったときも、受診率は増えますと。
メディアの影響力は計り知れません。
私が、相談を頂いた際にも感じます。 認知症の相談が増えたなと感じるときは、認知症の番組が放映された後だったりします。
最近、精神科病院に強制入院させられた高齢者の方のご家族様から、どうしたら退院させられるでしょうか?というご相談を頂きました。
本来であれば、病状が安定していて、ご本人やご家族様が退院を希望されれば、退院は可能になります。
その病院曰く、病状が安定していても、入院を申し出たご家族の許可がなければ退院できないのだと。
頂いた相談の中では、役所で相談するようお伝えしましたが、役所が動いてくれず、再度のご相談。
いろいろ調べてみました。
とある方からアドバイスを頂き。コツがあるとのこと。
行政の職員さんに、
「あなたは何の法律に基づいて、病院に介入してくれないのですか?」
さらに、「精神保健及び精神障碍者福祉に関する法律の一部を改正する法律」に、
病院が一人の親族の意見に基づいて、入院を継続させることができない旨明記されていることをお知らせするように教えてくれたのです。
そのことを、相談者様にご連絡しました。
その後・・・
主治医の先生だけが理由もわからず、退院を拒んでいるようでしたが、行政の方の働きによって、病院の相談員の方が動いてくれるという一幕がありました。
みんなが生活しやすいための制度が、誰かを拘束するための制度になってしまうことがあること。
影響力が大きいからと言って正しいわけではないこと。しっかり見極める力が必要です。




