介護のコツ

もっとゆっくり、もっと楽に考えましょう!

先日、お母様の介護について「どうしたらいいでしょうか?」とご相談を頂きました。

話を聞くと、ご兄弟の方がお母様と2世帯同居していて、関係性がよくない。

私が呼び寄せて一緒に生活したいのですが、覚悟ができません。といった内容でした。

ご自身が全部負担しなければならないと、かかりつけの医師から言われたとのことでした。

介護」の負担を軽減しましょうとか、介護保険制度を知りましょうといった啓発活動が盛んになる一方で、「介護は大変なもの」「介護は悲惨なもの」といった暗いイメージが広まっているように見えます。

医療の進歩に伴って、「病気」は医師が治すもので、「自分の手には負えないもの」といった認識が一般的になり、介護も同じ道をたどっているように私には見えます。

専門家は確かにコツを知っています。いろんな方々に接し、実験を繰り返し、実証を重ねます。基本になるのは、「観察」と「経験」です。

ご家族様は「その方」と過ごす時間において、専門職以上にその方の専門家になりえます。
ご自身の体についても同様です。

「正しい決断をしなければならない。」「こんなことをしてはいけない。」こんな気持ちが、向き合うことを難しくしているのではないでしょうか?

「お医者さんが言うのだから、この治療をしなければならない。」「この薬を飲まなければよくならない。」「この先どうなってしまうのだろう・・・。」「治らないのではないか・・・。」
本当にそうでしょうか?

「睡眠をしっかりとる。」「水分をしっかりとる。」「おいしいものを食べる。」「人とかかわり楽しい時間を持つ。」これらのことでも私たちの体は元気になります。

よく「観る」こと。「経験」を次に生かすこと。これらのことが、介護を「負担」という考えから、「楽しみ」に代えてくれます。

先日の相談では、嫁の立場で2時間離れたところに毎週通わなければならない。毎日忙しくて、やっと休みだと思ったら、介護なんて大変!というお話でした。

自分の時間が奪われて、車での移動中も無言なんですと。

気持ちはよく理解できます。

でも、一方で毎週2時間かけてドライブしているとも見れます。

「何時に行かなければならない」と決めずに、お土産を買いながら、観光しながらお義父さんのところに会いに行く。おひとり暮らしができるくらいのお義父様です。

毎週土曜日にとらわれず、2週間に1回にすることもいいでしょう。

話のネタに、観光は役に立ってくれますし、一緒に観光することもいいでしょう。

帰りに温泉に寄るのも楽しそうです。

こんな話をしていたら、「しなければならない!」「嫁なんだから」「ためな嫁と思われたくない」こんな気持ちが邪魔していましたと相談者様。

毎週夫とデートしていると思ったら、楽しいですね。

人は視点を変えられる度合いによって元気度が増します。

マイナスな感情に縛られてしまい、不安や負担感に注意を取られると、同じ出来事でも楽しむことができなくなります。

その状況を楽しむことで「介護する側・される側」どちらも元気にしてくれます。

K・K
介護相談員、看護師・保健師。 病気にならないために、その人がその人らしく生活できるようにをモットーに日々活動しています。
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