
お子さんの近くに引っ越すことが、高齢者にとって負担であるといわれます。
・環境(空間)
・慣れ親しんだ友人との別れ。
・生活リズム
・コミュニケーション
これら、様々なものが変化することが、高齢者にとって大きな負担になると考えられています。
空間・環境が私たちに与える影響を考えてみましょう。
人はそれぞれ、ご自身の「パーソナルスペース」と呼ばれるものを持っています。
広い人もいれば、狭い人もいます。
隣の人との距離間が狭いと緊張したり・・・、混んだ電車でいやな気持になったり。
人によって感じ方は様々ですが、人と人との空間だけではなく、ご自身の家の家具の配置や天井の高さ、環境すべてにご自身が影響を与え、環境からも影響を受けています。
つまり、「自分の空間」を人は持っているのです。
「住めば都」とはよく言ったもので、周りの人からは良く見えなくても、住み慣れた本人にとっては快適だったりするものです。
その環境が突如として変わると、人は混乱し、不安になったり、情緒が不安定で、神経質になったりします。
それは、高齢者に限ったことではありません。
両親の転勤でお子さんが何度も転校すると、神経質で臆病になりがちだったりするのはそういう理由もあるのです。
どうしたらいいか。
変化した環境になじむように、お散歩をする。いろんなものを観察する。触れる。このようなことを繰り返すと、環境に慣れ親しむことができ情緒不安定な状態を改善することができます。
高齢者の方の引っ越しの際には、ぜひ引っ越してすぐの間は、近隣を散歩したり、
ご自身の部屋を掃除するなど、環境になじむように促してください。
不思議と、混乱が収まったりします。
試してみてください^^




