
仕事と介護の両立支援の中で、介護保険との付き合い方についてお話しすることがあります。
介護保険は大変パワフルで、私たちの生活を支えてくれますが、使いにくい側面があることも事実です。
どんなふうに付き合うか、だれがサポートしてくれるのか、どんなタイミングで介護保険の申請をしたらいいのか。このようなことをお伝えしております。
そしてより、イメージしやすいように私自身の医療現場での経験や実際の相談内容をご紹介しています。
施設をご紹介してほしいといわれることもありますが、お話を伺い本当に必要な情報が何か、どんなことが本当の解決策になるのかについてご提案させていただくことも多くあります。
引き出しを多く持った専門職がお話を聞くことで、環境の整い方が全く違うのが「介護」とも言えます。それぞれの価値観があるからです。
医療現場での経験から、医療の進歩の弊害やご自身がご自身の主治医でいることの大切さを毎回お話しします。
主治医の先生は月に数回観る中でお薬を処方します。
ご自身や、身近にいるご家族が観察し、その情報を主治医の先生にお伝えすること。
チームとして取り組む姿勢が過剰投与を防いだり、ご自身の健康を守るために大変大切な視点になります。
どの人も必ず迎える最期。
どんな最期を迎えたいのか、大切な人をどんなふうに送り出すのか。
縁起が悪いと避けるのではなく、向き合って話し合い取り組むことがお互いの絆を深めたりもします。
コミュニケーションをいかに取るかで介護は明るくもなり、暗雲が立ち込めることもあります。
やり取りを何度も何度もすることで、理解につながります。
ぜひ、けんかになったとか、ギスギスしたという経験で諦めず、お互いが理解できるように向き合っていただきたいです。




