
相談員をしていると様々なご相談を頂きます。
先日の感動的な相談から一つご紹介させていただきます。
(プライバシー保護のため、一部編集しております。)
遠く離れて生活しているお父様が数年前に倒れました。
それ以降毎月数回新幹線で帰省し、お父様の入院している病院へ
お見舞いに行くという生活を続けていた方からのご相談です。
ご相談の内容は、お父様が若くして倒れられたため、介護の話を共有できる友人がいないこと。
お父様のお体の様子を考えると、長時間の移動を伴う転院は難しいと思われること。
「話すことですっきりしたいだけなんです。」とご相談を頂きました。
お話を伺っていると、無理なことでもない様子。
様々な機関との調整をさせていただきました。
転院候補をいくつかご紹介させていただき、決めていただくこと。
お選びいただいた病院の受け入れの承諾を得ること。
(お体のご様子について、医師同士でやり取りしてもらう必要があります。)
移動の際に必要になる乗り物の手配や、移動中のお食事。必要な処置ができる看護師
そのような人やものすべてが整い先日、1日かけて転院が完了しました。
ご家族様の強い希望がなければ成しえなかったことでした。
長距離であるため、医師から「お勧めしません。」とか、
「途中で何かあっても責任を負いかねます。」といった言葉を聞き、それでも諦めなかったご家族様のお父様を思う強い気持ちがこの転院を成功させたのだと強く感じた出来事でした。
相談の仕事で、ご相談者様を通じて、ご家族様との関係性を見せていただいたり、学ばせて頂いております。
また、学んだことをほかの相談者様に提供させていただくことで、より多くの方に恩恵を伝えることができるありがたい仕事です。




