
先日、同僚と出身地の話で盛り上がった。
彼女の田舎は熊本県。私の田舎は北海道。日本の端と端についての昔話。
彼女の実家では、玄関のドアを開けると時々野菜が置いてあったのだとか。
誰が置いたか置手紙もない。通りすがりの心当たりがある近所の方に置いていったか聞くと、○○さんじゃないか?と・・・
近隣の方みんなが大きな家族みたいに暮らしていたとのこと。
彼女のご実家が火事になったときのこと。
お母様は一人暮らしで、家が全焼。近隣の方が住まわしてくれ、大工さんが協力してくれて、お金を払わずに新しい住まいができたのだとか。
彼女の話を聞いて、その昔日本には「お金」が必要なかったのかもしれない。
そんな気持ちがわいてきた。
私の実家でも似たようなことがあった。幼いころ、お彼岸の時には周辺のお宅に「ぼたもち」や「おはぎ」を配って回ったものだった。
近所のおばちゃんが「作りすぎたからぁ」ってお煮しめ持ってくることもしばしば。
近所のおばあちゃんの「お漬物」の味で健康を心配したこともあった。
(体の調子が漬物の塩加減に影響すると母がよく言っていた。)
町内会の加入率が50%を切った日本で消えてしまった光景なのだろうか?
「交換」という概念。その人の温かい一言や行動がほかの人の言葉や行動に影響を与える
「お金」という画一的なものではなく、お互いにとって必要なものを交換できる文化。
「昔に戻しましょう!」なんていわないけれど、人と人とのつながりは大事にしたいものだって感じたひと時でした。




