
ここ数年、NHKのEテレを見る機会が増えました。
若いころは見向きもしなかったのに、変われば変わるものです。私のセンスがEテレに近づいたのか。それとも番組制作者の企画力が上がったのか。いずれにしても、なかなかおもしろい番組を放送しているんですよ。
先日は、「戦後のサブカルチャー」を取り上げていて、テーマは「女子高生」。
女子高生は、昔からサブカルチャーを牽引してきたというのです。丸文字やルーズソックスの流行、ガングロ、プリクラなどは記憶に新しいですが、明治に入って女学校ができたころから、それは始まっているとか。
当時の制服は、政府の欧化政策の方針で西洋風ドレス。そんな彼女たちが使い始めて流行らせたのが「よくってよ」「わたし、いやだわ」という『てよだわ』言葉です。女学生の間でしか通じない隠語もあったとか。「ナイフ」はワイフがない(独身の)男性のこと。「ヤンキー」はお転婆、「デコる」はおしゃれをするという意味が。
そのセンス、隠語を操る今の女子高生と同じですよね。大正時代になると制服は袴になり、外国製の自転車にまたがり、髪のリボンを揺らしながら颯爽と走るハイカラさんが現れました。自分たちのカルチャーを創っていくという女学生の文化意識が現代まで脈々と続いていることに、かつて女子高生だった私は、ちょっと誇りに思いました。
今を生きている高齢女性は、女子高生の大先輩。彼女たちもサブカルチャーの創出にきっと貢献してきたのでしょう。最近は「女子力」という言葉が流行中。高齢女子力を発揮すれば、高齢女性の新たなサブカルチャーが誕生するかもしれません。
終活なんて、やってる場合じゃないかも。強気で生きなければ!




