新しいケア技術「ユマニチュード」 前編

 ユマニチュードは、今、注目されている新しいケアの手法です。「見る」「話す」「触れる」「立位の援助」という4つの柱が基本になっており、相手が認知症でも良好な関係を保ちながらケアを行えるという特徴があります。

 「見る」ときは確実に相手の視線をつかむ位置に自分の顔を動かします。横から見る、後ろからのぞきこむ、上から見下ろすなどはNG。

 「話す」ときは、少し低いトーンで抑揚をつけながら、やさしく前向きな言葉で話しかけます。相手から返答がなくても、常に言葉を豊かにあふれさせます。介護者は「ごめんなさい」「すぐ終わります」などと言いがちですが、これはネガティブメッセージ。避けるべき言葉です。

 「触れる」ときは、つい腕をつかんだりしますが、つかむことで「強制的に行っている」というメッセージを伝えてしまうことに。できるだけ広い範囲で相手に触れ、ゆっくり、やさしく、広く、下から支えます。

 「立位の援助」は、立つことによる身体機能の維持だけでなく、空間を認知する機能を保持するうえでも有効です。つかまり立ちができるのなら、着替えやおむつ交換、清拭立位で行います。立つことは、人としての尊厳の自覚にもつながるため大切な要素です。

 ユマニチュードでは、すべてのケアはひとつの手順に沿って行います。手順については、後編でご紹介します。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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