
訪問看護を利用している認知症の女性。
ゴミ屋敷に生活していたところをケアマネさんが入って、介護保険の申請を上げ、ヘルパーさんを入れ、生活できる場にまでなりました。
健康状態の改善を図るため、「お薬が飲めるように」という目的で看護師もうかがっています。
ある日、ケアマネさんからの電話。調子が悪そうなので見てきてほしいと。
ヘルパーさんからケアマネさんに連絡が入ったとのこと。
覗うと、ぐったりしてベッドに横になっている彼女がいました。
何とか水分摂取を促し、その場を収めましたが、経過を見る必要があります。
独居で認知症。誰かに助けを求めることが嫌い。 難しさ満載!
ケアマネさんは、遠く離れて生活している弟さんと調整を取り、介護保険サービスと一部の自費サービスを使って毎日見守れる体制を作ってくれていました。
皆で共有する連絡帳に、状況を記し、体温を測ることや、フルーツや梅干を買ってほしいことなど、お願いしたいことを書きました。絶対に伝えたい情報はケアマネさんに直接連絡しました。ヘルパーさんみんなが協力してくれました。
「どれくらい水分が飲めたか。」「食べることはできたか。」「彼女の表情」や、「体温」。「いつもとの違い。」情報を共有し、みんなが彼女に関心を向けることで、彼女は脱水から抜け出しました。
誰がどんな役割を持っているか互いに知っていて、だれに何を報告したらいいのかを知っていて、自分の役割を「彼女を良くする!」という目的に向かって果たす。
一度もお会いしたことのない方でも、チームは立派に機能することがわかった出来事でした。




