
訪問介護にチームケアは不可欠ですが、介護と医療の連携ってなかなかうまくいきません。
私は、半年ほど前から100歳の女性の家にサービスに入っています。
サービス内容は、おむつ交換と車椅子移乗、朝食の支度が中心。先日、私のサービス時間中に、同居している甥が朝の挨拶にやってきました。そのとき彼が私に伝えたのは「かかとに水ぶくれができていたのを昨日訪問看護師が見つけてテープを貼っていった」ということ。明らかに褥瘡です。おむつ交換をするので、おしり周辺の褥瘡はチェックするのですが、まさかかかととは。言い訳するわけではありませんが、かかとを含めた全身をチェックできるほどサービス時間に余裕がないのがヘルパーの現状。限られた時間の中でやることがいっぱいあり息つく暇もないのです。他の日に入っているヘルパーも忙しさに追われて発見できなかったのでしょう。
テープを貼った訪問看護師は、ヘルパー宛に何も伝言を残していませんでした。サービス提供責任者も私に対して、その情報を伝えていなかったので、訪問看護師は介護側への情報提供を怠ったということになります。まだ水疱レベルだったからよかったものの、これでは医療側と介護側とで利用者情報を共有することはできません。サービス終了後、私はすぐにサ責に連絡しました。かかとに褥瘡があることを知っていてサービスするのと、知らないままサービスするのとでは、体位に対する配慮など介護の質は大きく変わるからです。
介護と医療の関係は、私がヘルパーの資格を取得した12年前から全然進展していなことにがっかりした出来事でした。




