安全な外出介助のために2

 通院や買い物同行で外出するときは、安全確保が第一。
 
 前回、紹介したエスカレーターのほか、エレベーター、階段、坂道、タクシー・バス・電車の乗り降りなど利用者が危険にさらされる場所はたくさんありますが、中でも特に危険なのは歩道を走る自転車と電車のホームではないでしょうか。

 わがもの顔で歩道を走っている自転車は、横道から突然飛び出したり、スピードを出したまま歩行者を追い抜くので、健常な人間にとっても危険極まりない存在です。自転車から利用者の身を守るには、同行しているヘルパーは常に四方八方に目を配ることが大切でしょう。自転車が走ってくるのを見つけたら立ち止まり、自転車が通り過ぎるのを待ったほうが安全です。また、横断歩道のない小さな交差点では、ヘルパーが左右確認を。ただし、交差点ギリギリに立ってしまうと、ヘルパー・利用者ともに自転車や車に接触する危険があるので、一歩下がって確認しましょう。

 人が忙しく行き交う電車のホームでは、利用者が人にぶつかる危険性があります。最近はスマホを見ながら歩いている人も多いので、ヘルパーは周囲に十分注意する必要があります。ホームで電車を待っているときは、壁際に設置してあるイスに腰掛けてもらったり、イスがない場合は壁際に立ってもらいましょう。車椅子の場合は、車椅子を横向きに置き、ブレーキをかけ、ハンドグリップをしっかり握ります。

 外出は利用者にとって貴重な気分転換の機会です。危険を回避して、ともに楽しい時間をすごしたいですね。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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