
訪問看護で訪問した際の一幕
おなかの肉をつまんだ利用者さんが、ほっとくとすぐこんなになっちゃうの・・・。
困ったものだわぁと苦笑。
私は自分のおなかの肉をつまんで ほんとですねと苦笑。
昔はこんなじゃなかったと、健康の事と一緒に美容のことを考えている彼女。
お風呂上りにいつも、お茶を入れてくれる。
介護保険的にはいけないのでしょうが、彼女の意欲を支える意図でご厚意に甘えている。
その日出してくださった器が、アンティークでとても素敵だったので、「素敵ですね」と声をかけた。
結婚したときに買ったノリタケの器だという。
彼女のご主人は他界しており、結婚して50年になる。
物を大事に扱う彼女とご主人を思う気持ちに心が温かくなった。
私が出会った時の彼女は、背中の痛みでいつも表情が硬く、会話も弾まなかった。
今では、大好きな娘さんに手紙を出すために歩いて坂を下り、休み休みだが坂を上ってくる。お家ではピアノを弾き、先日新人の看護師と同行したら、口紅を引いて待っていてくれた。
人間らしさの回復にお付き合いできることが本当にありがたい。




