三大困ったヘルパーとは?

 昨夜、訪問介護事業所を経営している友人と久しぶりに会いました。同じ業界に関わっているので、どうしても介護の話題が中心になります。彼女とその周辺の介護業界関係者の間でよく話題にのぼるのは「三大困ったヘルパー」だとか。「無連絡ヘルパー」「ビジネス感覚なしヘルパー」「やりすぎヘルパー」が、その三つ。その後、話題が変わってしまったので、彼女の考えを詳しくは聞いていないため、下記は私の解釈です。

 「無連絡ヘルパー」は、利用者情報をチームで共有できない、迅速な対応ができないなどいろいろな問題の原因になります。「ビジネス感覚なしヘルパー」は組織に属している感覚がないヘルパーのこと。事業所を背負っている自覚がないので、責任意識もプロ意識も低くなります。「やりすぎヘルパー」は、自分が何もかもやってしまう。自立支援の視点が欠けているため、やってあげることがサービスだと勘違いしているヘルパーのこと。

 彼女と別れたあと、私は「無連絡ヘルパー」でも「ビジネス感覚なしヘルパー」でもない。「やりすぎヘルパー」でもないつもりだけど、利用者が困っていれば、契約しているサービス以外のこともしている。これって、やりすぎなのかなぁと長年抱いてきた疑問が頭をもたげました。例えば、脚立に乗らないとできない作業などは転落の心配があるので高齢者は厳禁ですから、天袋から夏物の布団を出す、天井照明の蛍光灯を取り換える、掛け時計の電池を交換するといったことは、利用者から求められたらやってもいい、というよりむしろやるべきではないかというのが私の考えです。

 自立支援という視点を持ちつつ、利用者が困っているときは手を貸す。これはやりすぎではなく、ヘルパーの大切な役割のひとつではないでしょうか。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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