お坊さんから教わったこと

 本物のお坊さんが接客する「坊主バー」が我が家の割合近所にあることを発見! 好奇心がむくむく湧きあがってきたのですが、1人では敷居が高くて…。そこで、昨夜、友人と二人で、「坊主バー」を初体験しました。

 我が家の最寄り駅周辺は縦横に走っている狭い路地に飲み屋がひしめているのですが、最も奥まったところに見るからに怪しげな雑居ビルがあります。「坊主バー」があるのは、そのビルの2階。恐る恐るドアを開けると、お坊さんがカウンターの中から迎えてくれました。小さな店内にはプ~ンとお香の香りが漂っていて、仏画や小さな仏像などが飾られています。仏教関連の本も並んでいるのですが、どれも気軽に読めそうなものばかり。例えば、イケメン坊さんを写真入りで紹介している本とか(笑)。

 お坊さんと話をしているうちに、バーという場で説法をしているから「坊主バー」ということがわかってきました。説法と言っても、ちっとも堅苦しくありません。雑談の中で仏の道を説く感じ。きさくでユーモアもあって、親しみやすいお人柄です。

 私の友人が思わず相談を持ちかけました。彼女の母親は、有料老人ホームへの入居を考えていて彼女も勧めているのですが、昔から信心深くて頻繁にお寺にお布施を渡しているそうです。それでいて「入居したくてもお金がない」とぼやいているとか。「入居したいならお布施はやめろ」というのが彼女の言い分なわけです。お坊さんは言います。こうありたいと理想を求める自分とそうはなれない現実の自分。人は自己矛盾に折り合いをつけながら生きている。合理的な考えだけが正しいとは限らないと。Aさんのケアプラン、今日立てようと思ってたけど明日にしよう。あ~ダメな私とか(笑)。Bさんのケアプラン見直すべきだけど、忙しいから先送りとか(笑)。現実の自分に負けてしまうことって多いですが、それはあなただけではありません(笑)。ちょっと救われた説法でした。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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