ほどほど楽天主義が幸せを呼ぶ

 自由業という仕事柄、忙しいときは極端に忙しく、暇なときは先々に不安を覚えるほど暇です。32年間、この仕事になんとかしがみついてやってきましたが、仕事が暇なときに、そこから脱する術を体験的に学びました。受け身の姿勢で立ち止まり、不安にさいなまれていると仕事は来ない。でも、何とかなるさと大らかに構え、仕事以外のことでもいいから動き出すと仕事は来るということです。不思議なことに一度仕事が来ると次々に仕事が舞い込のです。こういう状態は数カ月も続かず、また冬の時代がやってきて「暇だ~」となるのですが、そうなったら、また気持ちだけは前向きに持つ。すると、また忙しくなる。32年間、この繰り返しです。こんな精神衛生上よくない仕事、誰もしたくないですよね。

 スピリチュアルなことを心底信じてはいませんが、どうも人には「ヤル気なしオーラ」と「ヤル気オーラ」があるように思います。「ヤル気なしオーラ」は人や愛、仕事を遠ざけ、「ヤル気オーラ」は人や愛、仕事を引き寄せるのではないでしょうか。要は、心の持ちようだと思います。私は不幸だ、生きるのはつらいだけだとネガティブ志向でいると、ますます不幸になり生きる意欲も失っていく。逆に私は幸せだ、生きるとは味なもんだとポジティブ志向でいると、幸福感がふくらみ、生きることに対して意欲的になる。
 
 私は、エレナ・ホグマン・ポーター作「少女パレアナ」が、子どもの頃大好きだったのですが、主人公のパレアナは、とても前向きな楽観主義者。テレビアニメ化されたとき名前がポリアンナとなり、「よかった探し」という言葉が登場しました。つらいことがあっても、その中からいいことを探し出そうというもので、彼女は病気で悲観的になっていたおばあさんの気持ちを明るくするなど周囲の人々を幸せにしていきます。現実は、そう簡単ではないことは承知の上で、介護の現場に取り入れたい優れた生き方指南だと思います。ただし、楽観的すぎるのは禁物のよう。現実を直視できず、自らの良い部分だけを探して自己満足する「ポリアンナ症候群」という病的な状態もあるそうですから。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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