高齢者を詐欺から守るには その2

 訪ねてくる身内や友人が少ない、近所づきあいもほとんどしていない、あるいは認知症などの1人暮らし高齢者は、詐欺師にとって格好のターゲット。そういう高齢者が訪問介護サービスを利用している場合、ヘルパーは高齢者が詐欺の被害者になるのを未然に食い止めたり、いち早く気づいて被害を最小限にしたりすることも可能なはずです。家の中に入り込んで掃除や洗濯、調理、身体介護などをするヘルパーは、その高齢者の生活ぶりを知っている数少ない存在なのですから。

 例えば、掃除をしているときなどに見慣れないものを発見したら、本人にそれとなく聞いてみて、詐欺の疑いがある場合は事業所に報告しましょう。また、サービス中に電話や来客があったときは、仕事をしながら聞き耳を立てるぐらいのことは、利用者を守るうえで必要ではないかと思います。また、日頃から利用者の話し相手になることも大切ですよね。サービス時間が短くなっている今、会話の時間がとりにくくなっていますが、手を動かしながら話を聞くことで、なんらかの犯罪の一端をつかむことができるかもしれません。

 実は、父も詐欺にあったことがあるんです。多分60代の頃ですが、ある日、絵の販売をしている外国人が訪ねてきました。なんと父は数万円払って購入! 絵に興味などない父なので、異国で苦労している(?)外国人に同情したのでしょう。その数日後のこと、「外国人詐欺師、捕まる」というテレビのニュースに、くだんの外国人の顔が! この事件は、人の良い父の逸話として家族の笑い話になり、いまだに語り継がれています。でも、被害額が大きかったら笑い話どころじゃありません。我が家の大事件になっていたでしょう。人の良いご両親がいる方は、くれぐれもお気をつけて!
 

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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