訪問介護のヘルパーさんにお会いして取材することが多いのですが、いつも感じるのは「おしゃれ」に気を遣っている人が、とても少ないということです。先日、お会いした4人のヘルパーさんは、みんなスッピン。うち3人は、洋服やカバンも作業用感覚でしか選んでいないように見受けられました。1人だけ、洋服やカバン、靴にこだわりがあって、自分の美意識とセンスで選択。素敵にコーディネートしていたので、ちょっとホッとしました。介護職をしている私の友人・知人も、ほとんどがスッピン。仕事中だけでなくお出かけのときもスッピン。なぜかいつもスッピンで、服装や持ち物に関しても「おしゃれ」意識はまるでありません。まだまだイケるのにもったいない、なんて思ってしまうのです。
介護職は、おしゃれに気を遣うような仕事ではない、おしゃれに気を遣うぐらいなら、仕事の能力アップに努めよと反論する方もいるでしょうが、私は「おしゃれ」は大切な身だしなみであり、サービスの質の向上につながると思っています。例えば、素敵な色柄のエプロンをしたり、明るい色のポロシャツを着ていけば、利用者も心が晴れやかになるはず。「素敵な柄のエプロンね」「そのポロシャツ、いい色ね」と、服装が会話のきっかけになることも実際にあります。また、ファンデーションは女性の強力な武器。疲れた顔は笑顔ではごまかせませんが、ファンデーションならごまかせる(笑)。さらに頬紅もつければ、元気なヘルパーに変身です。疲れた顔のヘルパーを歓迎する利用者なんていません。
ある訪問介護事業所の所長から聞いた話です。特に女性利用者は、結構ファッションチェックしているとのこと。「Aさんは、ほかのヘルパーさんと違って服装がちゃんとしていてステキね」とおほめの言葉をもらったとか。その所長は、こうも言っていました。「内面で勝負の前に、まずは第一印象!」。介護職の皆さん、もっとおしゃれさんになりましょう。