1人で自宅で亡くなるのが孤独死? その名称に異議あり!

 娘が地方に就職したのが2年半前。今年の1月には愛猫が天寿をまっとう。1人減り、1匹減りして、1人暮らし歴が半年になりました。第一期の1人暮らしは学生時代から結婚するまでの数年間でしたが、自由が当たり前で、そのありがたさを実感していませんでしたし、孤独感も感じていませんでした。とりとめのない自由に溺れてしまっていた気がします。
今、体験している第二期の1人暮らしは、若い頃とは全く異なります。仕事をしながら家族優先で時間を使ってきた数年前までは、ささやかな自由がとても貴重でしたが、今は私の時間は私だけのもの。もっと喜んでいいはずなのに、どうにも物足りません。ふっと孤独を感じもします。人は誰かのために時間を使って生きることが喜びや生きがいになる、人は1人では生きられないと、最近つくづく思うのです。

 かつては人生50年で、子どもを一人前に育て上げた時点で親の一生は終わりました。でも、現代はそれからが、とてつもなく長い。「誰かのために」がなくなり解放されたときから人は孤独と直面します。でも、これは孤独との付き合い方を学ぶチャンスでもあるのではないでしょうか。

 高齢者の孤独死が増えています。東京都23区の平成18年の調査では、男性2362人、女性は1033人もの方が孤独死をしています(高齢者に限りません)。
 誰にも看取られずに、ひっそりと1人で自宅で亡くなることを「孤独死」と名付けていますが、私はそれは違うのではないかと考えています。生前、友人たちや近所の人たちと交流を持ったり、ボランティアや地域活動、趣味にいそしむ中で、人に喜びを提供したり、おつきあいを楽しんできた方なら、たとえ1人で亡くなったとしても孤独死ではないのではないでしょうか。いきいきと生きてきた方に対して、とても失礼な名称だと思いませんか?

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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