
食中毒を予防する5つのポイントについては、以前お伝えしましたが、一番のポイントは「菌をつけない」。
つまり、清潔を保つこと。
そのためには手洗いの実行が最も大切です。免疫力が低下している高齢者や病人は細菌やウイルスに感染しやすいので、介護職や家族は十分に気をつけたいですね。
手洗いといっても、いい加減な洗い方では細菌やウイルスを除去することはできません。指先や指の付け根などは洗い残しが多いので、特に調理や食事前には時計や指輪を外して、すみずみまで丁寧に洗うようにしましょう。
正しい手洗いの手順は、次の通りです。
①流水で汚れを洗い落とす。
②石鹸を泡立て、指先や手の甲、手首を含めた全体を洗う。
③流水でよくすすぐ。
④タオルやペーパータオルでよく拭く。
⑤アルコール消毒剤をかけ、手全体にすりこむ。
中でもポイントは②。
手洗い時間を長くしても洗浄効果には、あまり違いはありません。時間をかけて洗うより、2回洗うほうが効果的なのです。
ただし、洗いすぎるのは逆効果。
必要以上に肌の皮脂が取り除かれてしまうため手荒れを起こします。ガザガサした皮膚には汚れや細菌、ウイルスが付着しやすくなってしまうのです。手洗い後はハンドクリームを塗るなど保湿も忘れずに。保湿効果のあるアルコール消毒剤もあるので、それを活用してもいいでしょう。




