誤嚥のリスクを減らすために、 まずは食べる能力をチェック!

 高齢になると噛む力や飲み込む力が衰えてくるため、誤嚥が心配になりますよね。

 私が数年前に訪問していた利用者のおじいさんは食欲旺盛で、どんどん口に食べ物を入れるので毎食ハラハラでした。しょっちゅうむせては口内の食べ物を逆噴射!食べ物がのどに詰まり息ができなくなることも、しばしばありました。もう私は必死です!

 この方のように、むせたり咳き込んだりしながらも食べられている。そんな高齢者は多いですが、注意を怠ると誤嚥を起こしかねません。食べたものが食道に入らず気道に入ってしまうと肺に食べ物がたまり、これが誤嚥性肺炎の原因に。

 2012年度の人口動態統計(厚生労働省)の年間推計によれば死因統計の第3位は肺炎。
 誤嚥は命に大きくかかわってくるトラブルなのです。誤嚥性肺炎から回復したとしても予後がよくありません。体重が減少し、飲み込みの障害が重度化し、さらに体重が減少するという具合に、体力は次第に衰えていきます。
 誤嚥によるリスクから高齢者を守るには、その方がどの程度食べる能力を維持できているのか、日ごろから観察することが大切でしょう。

 
 そこで、今回は「食べる能力チェックリスト」をご紹介します。一つでも当てはまる場合はかかりつけ医に相談を。

1.食事中や食後に日常的にむせたり咳き込んだりする。
2.痰が増えてきた(ガラガラ声になってきた)
3.固いもの、ぱさつくもの、口の中にへばりつくもの、ビスケット状のものなど、昔食べられていたものか食べられなくなっている。
4.歯科に年単位で行っていない。
5.体重を定期的に計測していない。
6.体重の減少(前月より5%以上)が半年以上続いている。
7.歌ったり会話する機会が減って1年以上たつ。または、ろれつが回らなくなってきた。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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