
「怒らない技術」でベストセラーになった嶋津良智さんの講演を聴く機会がありました。
私は普段から感情は安定していてあまり怒りません。講演を聴いて、自分は「怒らない技術」を概ね習得しているからだと納得しました。(自画自賛 笑)
母に対してのみ、そのコントロールが効かなくなることがありましたが、この講演を聴いて自分の母に対する怒りの感情が起こるパターンを書き出してみたところ、それが解決できました!
母は昔から喜怒哀楽が激しく、子どものように感情をそのまま表現する人です。それは今も変わらず、歳を重ねてむしろ強調されてきたような感じさえします。
その母ができなくなることが増えて、母からのSOSの電話の回数が最近グッと増えました。留守電に入っているセリフは決まっていて「早く電話ください!!!!」。その声は狂乱そのもの。
最初の頃は何が起こったかとすぐに電話をしていましたが、内容は書類に書いてある意味がわからないなど緊急を要するものはほとんどなく、最近では私も動じなくなりました。
しかし、留守電の「声」を聞くと胸がドキドキして、自分がちょっぴり心配でもありました。普段は安定していて滅多なことでも慌てないのですが、そんな私をこんなにも動揺させる母はさすがであると妙な感心さえしてしまいます。
母の電話は強烈です。よくまあこれだけ大きな声が続くなーという程の怒鳴り声で「どうしたらいいの!!!」と叫んでいます。感情を逆なでする声です。前の私はそれに反応して母娘喧嘩に発展していましたが、自分の怒りのパターンを知って、試しに黙って言葉を挟まずに母の気が済むまで話させるようにしてみました。怒鳴り声に耐えられないと思ったときは、受話器を遠ざけて声を聞かないようにして…笑
そうすると、母は我に返ったのか、自分から「じゃあもう電話切るね。おやすみ。」と話を終わらせました。いつもは倍以上の時間、愚痴をこぼし続けていたのに。
それは1度だけでなく、母の怒りの感情が大きくなったときにこの方法を試すと必ず同じ反応を示したのです。
不安でいっぱいの感情をぶつけることができれば、とりあえずは気持ちを落ち着かせることができます。きっと誰でも身に覚えがあるでしょう。でも、聞いている側はたまらないですね。ぶつけられた感情に対して感情で返してしまうのが常ですが、ちょっとした技術を身に付けることで良い方向に向かいます。
「怒らない技術」、あなたも身に付けてみませんか?介護におけるストレス軽減の方法にもなると思います。まずは自分の怒りのパターンを書き出して、客観的にみることをおススメします。




