介護にイライラしたとき思い出して。絆のホルモン『オキシトシン』

先日、NHKスペシャルで『人体 ミクロの大冒険』を3回シリーズで放送していました。
私は文系の脳みその持ち主ですが、遺伝子とか細胞の話が大好きなので、この手の番組は見逃しません。
病気にならないように連携プレーで働いてくれている免疫細胞たちが、30歳を過ぎた人間を見捨ててしまうことには驚きましたが、そこにはもっともな理由がありました。
動物は種の保存のために生きているので、免疫細胞は生殖に適した年代にしか興味がないのです。免疫細胞に言わせれば、中高年は病気になっても知ったこっちゃないというわけです。

人間の体が細胞に支配されていることに愕然としたのですが、『オキシトシン』(脳下垂体から分泌されるホルモンで、もちろんこれも細胞)の話で救われました。
『オキシトシン』は出産時に子宮を収縮させて陣痛を起こし、母乳を分泌させる役割を担っているだけでなく、誰かと仲良くなる、誰かを愛する、誰かを信頼するなど人と人との愛着関係を深める働きもしているそうです。
番組では『オキシトシン』の分泌は産後のほうが高まるというデータを紹介していましたが、母親が我が子を愛おしくてたまらなくなるのには、そんなワケがあったんですね。
母子関係だけなく恋人同士や夫婦間でも、ハグやボティータッチをするとお互いの『オキシトシン』分泌が高まるそうです。『オキシトシン』を分泌させてくれた相手に対して安心感や許容が生まれ、愛情を感じずにはいられなくなるらしいのです。

『オキシトシン』の愛着効果、これは介護にも使えるぞと思いました。イライラしたり怒りがわいてきたら、いったん心を静めて、優しくボティータッチしてみては?
負の感情が軽減され、いい関係が築けるかもしれませんよ。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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