人生最後の約10年間は不健康。健康寿命と平均寿命を近づけよう!

先日、仕事で鹿児島に行った際、以前から行きたいと思っていた『霧島アートの森』を訪ねました。
館内だけでなく野外にも現代アート作品が展示されており、森のフィトンチッドとウグイスのさえずりに癒されつつ、その一方で現代アートから刺激的な興奮を得ることもできます。大の字になって芝生に寝転がったりして、のんびりの極み!悩んだり苦しんだり時間に追われたりの心乱される日常からの現実逃避にもってこいです。

『霧島アートの森』の最寄り駅からはバスがほとんどありません。そこで、タクシーに乗車。時間をお金で買いました。
運転手さんがとても親切な方で、目的地に着くと料金メーターを止め「おもしろいところがあるから見せたい」と先に進みます。すると、そこには山のてっぺんまで延々と続く木製の長~い階段が!
「日本一の枕木階段」で、廃線になったレールの枕木を階段に再利用したとか。運転手さんは「荷物預かりますよ。4時に迎えに来ます」と帰っていきました。客の荷物を預かってくれる運転手さんなんて初めてです。
『霧島アートの森』を見終わったあと枕木階段まで行くと、なんと階段の数は約550段!意を決して登り始めました。途中何回も立ち止まり「疲れた~」と大声で連発しながら、どうにか登頂成功。展望台で一息ついていると老夫婦が登ってきます。思わず「がんばって~」と声をかけたのですが、私より断然体力がありそう。話を聞くと「3回だけ休んだよ。ときどき来てるんだ」とご主人。健脚は、やはり日ごろの鍛錬の積み重ねですね。

日本人の平均寿命と健康寿命には、かなりの開きがあります。男性は9.13年、女性は12.68歳。つまり約10年間は「不健康な状態」で寿命が尽きるまで生きなければならないのです。
言い方を変えれば、約10年間はなんらかの介護が必要になるということ。いかに健康寿命を平均寿命に近づけるか。これは現代の日本人の大きな課題です。まずは、枕木階段登りの達人老夫婦を見習って、ちょっときつめの運動を始めてみましょうか。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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