息子のパンツとカノジョのブラジャーを洗濯?ヘルパーにほしいのはビジネス感覚

本業の勉強のために、わずかな時間ですが訪問介護をしています。現場に入ってみると、私が培ってきた「常識」が覆されるような驚きの出来事が待ち受けていました。
最も驚いたのは、ヘルパーのビジネス感覚のなさです。私と同じ利用者宅にサービスに入っているAさんは、自分が所属する訪問介護事業所への不満不平を利用者相手にぶちまけていました。さらには同僚である私への文句も。そのことを私は利用者から直接聞きました。
利用者は、Aさんからグチを聞かされて、どんなふうに思ったでしょう? 事業所に対する信頼が大きく揺らいだのではないでしょうか。組織に属して仕事をしている以上、その組織や同僚への不満をサービスの対象者には決して言ってはいけないはずです。

こんな衝撃の事実も。初めてのお宅にサービスに入るにあたり、Bさんのサービス中に見学に行ったときのこと。
洗濯物が干してあったのでお手伝いをしようと取り込みました。すると息子さんの下着と、どう見ても利用者のものとは思えないパンティーと巨大なブラジャーが(息子さんのカノジョのものでした)。
どうにも納得がいかない私は、サービス終了後にBさんに訊ねました。すると「朝、サービスに入るヘルパーさんが洗濯物を全部洗っちゃうんですよ。やめてほしいけど角が立つから言えない」とのこと。息子とカノジョのパンツを洗って干して畳んで収納することも衝撃でしたが、Bさんの返事にもびっくり!
このケースは、利用者家族がサービス内容を理解していないのが根本的な原因ですから、事業所に伝えれば済むことです。「角が立つ」という感情論では解決できるものも解決しません。私が報告すると、もちろん翌日には改善されました。

ヘルパーの仕事は自宅と利用者宅の往復になることが多いため、組織の一員であるという自覚がどうしても欠如してしまいがちです。1人で仕事をしているのではない。組織を背負っているという責任感を持つ必要があるのではないでしょうか。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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