車内のスマホママを見て再認識。「見守り」は介護の基本です

今日は大雪。週末になると東京は銀世界です。
今朝、地下鉄の車内で立っていると、私の前には若いママと抱っこされている生後間もない赤ちゃん、隣には1歳半ぐらいの男の子が座っていました。男の子は両足をブラブラさせたり、膝立ちで窓側を向いて座ったり。動くたびに隣の女性の洋服にドロドロの長靴がくっつきそうになるので、見ている私はハラハラです。
ところがママは「やめなさい」と言うだけでスマホに夢中。そうこうしているうちに男の子はイスから転落して大泣きです。ママはやっとスマホから手を離しました。

介護ではよく「見守り」という言葉を使います。
見守りとは、何もしないで利用者の様子を見ているということではありません。調理や掃除などの仕事をしながら、利用者の様子を常に気にかけるということです。
「見守り」は事故を未然に防いだり、利用者の体調の変化などを早めに察知するための重要なキーワード。例えば、ヘルパーが調理中に利用者は入浴しているとします。調理にしか目が向いていないと、入浴の様子を外からうかがったりする行動もとれませんし、「今日は、入浴時間が長すぎる」ということにも気づきません。
でも、常に利用者に対して注意を向けていれば、万が一風呂場で倒れたとしても、最悪の事態は避けられるかもしれません。調理や掃除、洗濯等の生活援助は、家事の延長と捉えられがちなせいか、ヘルパーに支払われる報酬は身体介護よりかなり低いのが一般的ですが、これは介護に対する認識不足ではないでしょうか。実際は生活援助のほうが難しく、ヘルパーとしての質が問われると私は考えています。

さて、スマホママの話に戻ります。このママは我が子に対する「見守り」意識が欠如していたということですよね。
もっと我が子に注意を向けていれば、他の乗客に迷惑をかけることもなく、転落して大泣きすることもなかったでしょう。スマホはほどほどに。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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