何も口にしなくなった愛猫の介護。食べさせる飲ませることに迷いが

ここ数日、愛猫の介護をしています。腎臓病を患っていた年上の猫を見送ったのが3年前の3月。16歳でした。今、二匹目も16歳で寿命が尽きようとしています。
去年の後半からだんだん痩せてきていましたが、高齢猫なのにとても動きは機敏。また大丈夫かなと思っていたところ、年明けぐらいから食欲が落ち始め、カリカリの餌を食べなくなったかと思うと、次第に缶詰にも見向きをしなくなり、一昨日は大好きなスープ状の餌にも口をつけませんでした。水を入れた器に口を近づけはするものの、自ら水も飲まなくなっています。両目には、めやにが溜まり、獣医処方の目薬をさしています。

餌は3日前から獣医から勧められたものに切り替えました。指ですくって頬の裏側にこすりつけると、咀嚼して飲み込みます。水分はポカリスウェットを水で薄めたものを針のない注射器で飲ませています。3年前の一匹目の介護のときと、まったく同じです。
食べられなくなったあとは水も飲めなくなる。体を横たえて、じっとしている。衰えの経過は人間と同じですね。
それも、一度衰えを見せはじめると、その変化は急激です。一階に置いてあるトイレまで階段を下りられたのが、翌日にはできなくなる。二階の踊り場から一階にいる私を鳴いて呼んでいたのに、翌日は終日横になったままで鳴き声さえ出ない。大好きなカツオのおやつを全部食べていたのに、翌日には口に近づけても顔をそむける。
「まだ連れていかないで!」と叫びたくなります。

昨日から終日寝たきりですが、ホットカーペットで体が熱くなると、起き上ってよろつきながら歩きフローリングに体を横たえます。まだ生命力が残っているのです。
でも、その一方で、何も口にしたくないほど衰えているのに、無理に食べさせる飲ませることに迷いもあります。一匹目の介護のときも感じた疑問ですが、その答えは今も出ていません。

今、この時間、愛猫は、昨夜遅く地方から駆けつけた娘に見守られながら、命の限り生き抜こうとしています。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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