
太陽が放つ光には偉大なチカラがあります。先週は、日光浴により体内でビタミンDが生成されることからの効果をお知らせしました。
太陽光を浴びることは、さらにメラトニン、セロトニンの分泌を促す効果もあります。今週はその効用についてお知らせします。
4)体内時計をリセット
メラトニンは快適な眠りを行うことに欠かせない物質で、年齢を重ねるとその分泌量が少なくなります。
人間は太陽の光で体内の時計を調整しています。しっかり太陽光にあたることで、夜には自然に眠くなり深い睡眠を得られます。
認知症の高齢者には、昼間にウトウトして夜間に徘徊する昼夜逆転現象を起こす方も多いですが、昼間に日光にあたることでそれが治ることもあります。
5)うつ病の予防・改善
セロトニンとは『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』と並んで、体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の一つで、人間の精神面に大きな影響与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、『幸せホルモン』とも呼ばれます。太陽光はそのセロトニンの分泌を促すことから、うつ病の予防や治療に効果を表します。
冬にはうつ病患者が多くなります。
夏と比べると気分が落ち込んでしまうという方も多いですが、これは日照時間が短く、太陽に当たる機会が少なくなってしまうからです。
南国にはうつ病患者は少なく、日照時間の短い北国ではうつ病患者が多いという報告もあるくらいです。
高齢になると身体が思うように動かなくなり、その喪失感から老人性うつ病を発症する例も多いです。太陽の光を浴びて気分を転換することも大切ですね。
「太陽の光を浴びること」
たったそれだけのことで、これだけの恩恵があります。
これは、地球上に生まれた私たちには必要不可欠なことで、本能に組み込まれているものです。太陽がなければ、人間も動物も植物もそして地球も死んでしまいます。それを考えればわかることですね。
「お陽様、今日もありがとうございます」と感謝して、日光を思いっきり浴びて健康な生活を送りましょう!




