日本は長寿国として知られていますが、都道府県別では男女ともに長野県がTOP。平均寿命の男性79.59歳、女性86.35歳に対し、長野県は男性80.88歳、女性87.18歳となっています。また、長野県は健康寿命も長く、単なる長寿ではなく「健康長寿」の実績があります。
でもかつての長野県は、雪が多いため冬に野菜が取れず、保存できる漬物(野沢菜が代表的)が欠かせず、塩分をたくさん含む信州みそで作ったみそ汁で体を温めるという、塩分摂取超過県。
昭和40年には脳卒中による死亡率が全国ワースト1位に。また平均寿命も男性が全国9位、女性は26位まで落ち込むという“非常事態”に陥ったとのこと。
そこからは県民挙げてのさまざまな取り組みが始まったそうです。
長野県には「健康長寿課」という部署があります。業務内容は「健康増進」「生活習慣病予防」「感染症予防」「歯科保健」「精神保健」「難病・肝炎対策」「生きがいづくり」「介護予防」で、ここから健康長寿のための様々な情報が発信されています。
健康長寿であることが県民の誇り。それが県民に浸透しているということは、暴飲暴食や運動不足など健康長寿を蔑ろにした生活を送っている人にはとても居心地が悪いのではないでしょうか。
それが原因で病気や介護になれば、税金を無駄遣いしていると見られることもあるかもしれません。
少子高齢化が進み、労働人口1.2人で65歳以上の高齢者1人を支えていく「肩車時代」が目の前です。
長野県の取り組みには、これからの日本の国民意識を変えるヒントがあるかもしれませんね。
次回は具体的な取り組み内容をお知らせします。