愛猫の介護・看取りから学んだこと

一昨年の3月、愛猫のチクワが16年の生涯を閉じました。

猫の16歳といえば、人間でいえば、たぶん80歳を超えるぐらいのお年寄り。幼い頃から腎臓を患っていたので長生きできないかもしれないと半ば覚悟しながら共に暮らしてきました。

ところが、16歳まで生きた! もちろん亡くなったときは、娘と二人で号泣しましたが、同時に「持病を抱えて、よくこの年まで頑張った。偉かったね」という思いもありました。


 「なんだか元気がない、食欲もない」と気づいてから、チクワは急速に衰えていきました。

腎臓を患っていたとはいえ、食餌療法のみで他の病気にかかることもなく元気に生活してきたので、急速な衰えぶりを目の当たりにしたときは、「1日でも長く生きてほしい」という思いが優先してしまいました。

食欲がなくて食べても吐くのに、ペットクリニックにペースト状の病猫用缶詰を何度も買いに行って与えたり、点滴をしてもらったり。

あの時の私は、冷静に判断する能力を失っていたんですよね。

無理やり餌を与えたり、点滴を打ったりしなければ、チクワの死期は数日早まったかもしれないけれど、楽に逝けたのではないかって、チクワが亡くなったあと後悔しました。

人間の場合も同じですよね。

どこまでが延命ではなくて、どこからが延命なのか。結局、そのラインを決めるのは家族なのではないでしょうか。

チクワの最期は立派でした。息を引き取る直前まで、ふらふらしながらもトイレまで歩いていき一度も粗相をしませんでした。薬物による苦痛緩和もしなかったので、さぞ苦しかったと思いますが、一人でじっと耐えていました。

チクワは、病気と死にざまを通して、私に多くのことを教えてくれたのです。

M・F
介護相談員。 介護分野での執筆活動にも注力しています。 臨床美術という分野で、ご高齢者の心と体にアプローチしています。 みなさんの心に少しでもよりそい、お力になれればと思います。
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