
前回、有料老人ホームの料金を決める主な要素をお話ししました。
1つは土地・建物の取得金額が反映されるということでしたが、それを運営していくには維持(メンテナンス)をするための費用も必要です。
ハード部分のメンテナンスと言えば、日々の清掃、検査、計画的な修繕・改築など。
通常マンションでは修繕積立金が管理費として徴収されますが、有料老人ホームも同様で、そのための費用として月額利用料の管理費から充当されています。
自立型の有料老人ホームは共用部分が大変充実していますが、その分メンテナンスにも費用がかかります。プールや温泉、アスレチックジムなどが併設していれば、例えば水の濾過装置やトレーニング機器が故障すれば修理代が発生します。定期的な検査も必要でしょう。
自立型有料老人ホームの入居金が数千万もし割高に感じるのは、そんなところにも理由があるのです。
そして、ここの計算がきちんとされて徴収・管理していないと、5年・10年経った時に悲惨な状況になります。
修繕・改築が計画通りに進まない⇒「古さ」「汚さ」が目立つようになる⇒入居が進まない⇒倒産 などという図式もあり得ます。
有料老人ホームのメンテナンスに関する費用計画を聞いてみるというのも、そのホームを見極める1つの方法と言えますね。




