
内閣府から出ている「高齢社会白書」によると、事故発生場所でダントツに多いのは「住宅」で53.4%となっています。
さらに家庭内事故の発生状況では「居間」で「歩いていたとき」に多いという結果が。
これは、高齢になって筋力が弱ってきたり、関節や腰の痛みなどで足を動かすことが不自由になったりすることで、転倒事故が家庭内で起きていることが容易に想像できます。
「転倒・骨折」は介護の原因疾患の第5位。その中でも大腿部頸部骨折は寝たきりの原因となります。また、骨折しての入院期間がたった1週間でも認知症が発症するケースが見られるなど、転倒事故による介護への影響はとても大きいものなのです。
住み慣れた安全な場所であった家が、危険な場所に変わってくる。そのことを十分に自覚して予防策をうっておきましょう。
有効なのは住宅改修です。
介護認定がおりれば、20万円までは1割負担(2万円)で改修が可能です。手すりをつける、段差をなくすためのスロープを設置するなど、転倒予防の視点で早くから環境整備を行っておくと介護の危険をかなり遠ざけることができます。
そのために、まだ介護が必要じゃないと思っても「介護申請をしてみる」ということが有効になります。
事前にあらゆることを想定してリスク回避しておきましょう。そんな意識がこれからの超高齢社会には必要です。




