
寝たきりなのか寝かせきりなのか?施設ではいろんなことが起こりますし、そこにいるスタッフによって、介護の質がずいぶん変わります。
とある施設での取り組み。その施設では、その方の自立や、生きる望みをあきらめません。
施設の食事は想像通りあまりおいしいものではありません。生活のリズムがあるとはいえ、いつも屋内では気分もよくない。
そこで、気分転換に外食に行ったりします。その時の一コマ。
看護師 場所が変わるといいでしょ?
Aさん これでいいやって思っていたけど、私 教会のミサにおしっこの袋を下げずに行きたい。
看護師 おしっこの管を抜くためには、水分をたくさん取って、きれいなおしっこにし
なくちゃね。
Aさん できるかしら?
看護師 やってみましょ。
脳こうそくの後遺症の影響で、おしっこが自力で出すことが難しいと判断されている彼女。
それから、ロッキーのようなトレーニング??が始まりました。喉が渇かなくても、おしっこの管を抜くためにたくさん水分をとる。彼女は頑張りました。
脳こうそくのあと、麻痺が後遺症として残っているため、どこまで自分の力でおしっこを出せるかわからない。この不安は看護師・介護士のものです。
彼女の気持ちと、私たちの願いが力を合わせて、おしっこの管を抜くことに。
やはり自力で出すことはいまだに難しい。数日が立ったころには、おしっこに血液が混じってしまいました。気を付けていた水分が徐々に少なくなっていたためです。
自力で出せないなら再度管を入れたほうがいいか??
入れるのは簡単よ。どこまでやれるか、やってみましょう。看護師長の言葉です。
毎回排尿時におなかを押して、おしっこを出す。この繰り返しで、少しずつ、自力で出せるようになってきています。
春頃にはミサに行けるかなぁ。




