要介護認定の調査にはぜひ立ち会いましょう

親御さんの心身の状態が思わしくなくなってきて、そろそろ介護が必要かなと思った時。まずは介護保険サービスを利用できるように、要介護認定を受ける必要があります。

市区町村に要介護認定の申請をすると、1,2週間以内に認定調査が行われます。認定調査は、市区町村の職員、あるいは市区町村から委託を受けたケアマネジャーなどが、対象者の自宅や入院中の病院などを訪問して行います。

認定調査の日程が決まったら、ぜひ親御さんの日ごろの様子をよく知るご家族に調査に同席していただきたいと思います。もし都合がつかない日なら、日程の変更をお願いしてみるといいでしょう。調査に立ち会いたいと伝えれば、調整してもらえると思います。

なぜご家族に立ち会っていただきたいかと言えば、親御さんのありのままの姿が調査員に伝わるようにフォローしていただきたいからです。高齢者の方は初対面である認定調査員が来ると、緊張したり、しっかりしなくてはと考えたりして、普段できないことも「できる」と答えたり、実際に無理してやって見せたりすることがよくあります。

認定調査では、ありのままの姿を見てもらわなくては正しい要介護度がつきません。実態より軽い要介護度がついてしまって、あとから戸惑うことがないよう、ぜひご家族からも調査員に実態を伝えていただければと思います。

ただ、親御さんの前で、「普段はできないのに…」と調査員に伝えると、親御さんの気分を損ねてしまうかもしれません。特に認知症の方の場合は配慮が必要です。たとえば、調査が終わって調査員を送り出す時に、玄関の外で普段の様子を改めて伝えたり、あらかじめ普段困っていることをメモにして用意し、渡したりという工夫をするとよいでしょう。

困っている内容は、たとえば、1日に10回以上「今日は何日か」と尋ねる、週1回は「お財布がない」と探し回る、週3回は夜中に起きだして片づけものを始めるため家族も眠れないなど、できるだけ具体的に頻度も合せて伝えるとわかりやすいと思います。

なお、市区町村の職員は、一切の茶菓接待を受けることが禁じられています。礼儀としてお茶ぐらいは出してもいいかもしれませんが、お菓子を出したり、お礼を持たせたりするのは避けたほうがいいでしょう。茶菓接待の有無で調査結果に違いが生じることはありませんので、その点はご安心を。

K・M
介護相談員、社会福祉士。 介護を受けている方、介護されているご家族それぞれのお気持ちを大切にしながら、 困りごとの解決方法を一緒に考えていければと思います。
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