みなさま、こんにちは。
コロナコロナで不安が強まっている世情の中、いかがお過ごしでしょうか。
インフルエンザ、花粉症などで体調不良な方も多いと存じます。 心よりお見舞い申し上げます。
さて、少しでも明るい記事を書きたいと思っていましたが、今回は電車で、向かいに座っていた大学生カップルの観察をしてしまったので、共有させていただきます。
その日、私はスマホを忘れ、音楽が聴けず、久しぶりに外界の音を聞きながら電車に乗っていました。そしてまだコロナ騒動が深刻ではなかった頃なので、乗客は自由に咳やクシャミをしていました。
真向かいに座るカップル男女は、大学サークルの面白い人の話などで盛り上がっておられ、特に彼女の方は「きゃははっ」という可愛らしい柔らかい声で、彼の話に乗っていました。 時々手をつないでじゃれ合ったり、そんな二人を前の席でじーっと見つつ「お似合いですね、よきに計らえ」と近所のご隠居のように朝から目を細める私。
そんな時、一瞬彼女が眉間にしわを寄せ、鼻を大きく上に向け、
「ぶえーーーーーーーっくしょん!!!!」とクシャミをされたのです。
聞いてる方も何か一緒に吐き出してもらえたような、豪快な、漁師さんがしそうな、久々に聞く勇ましいクシャミでした。彼はその勢いに圧倒され、目をつぶる暇もなく至近距離の彼女を見つめています。私も、たぶん前列の乗客一同も見守っています。彼女、どうする?
すると彼女は目をパチクリさせた後に上目遣いを整え、「くちゅん!くちゅん!」と可愛いくしゃみをして見せました。その間数秒。
その後、我に返ったような彼氏は「なにが、くちゅん、くちゅんだよ~、何も生まれないぞ~」と彼女のほっぺをつねりました。続けて「イヤー、あのクシャミはビッグバンだ。あれで何処かに宇宙が生まれた」と。彼女は今まで以上に嬉しそうに「ひど~い、あれは私じゃない、ご先祖のじいちゃんが乗り移っていったんだよ~。●●くん、元気か~って!」と言い、更に仲良さそうに、つないだ手を軍隊の行進のように振り上げながら、降りていきました。彼女の笑い声は「きゃはは」から「げらげら」に変わっていました。とてもチャーミング!
カップルの愛情の成長をミニコントで見せられたようです。その後、私の頭の中には何故か「ソーラン節」がカップルの祝福歌として流れ続けました。