年末に「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が公開されました。
年末年始に2回ほど見に行きました。
物語を詰め込みすぎていて、1回見ただけではさっぱりわかりませんでした・・(苦笑)。
1977年に低予算で作られた映画「スターウォーズ」ですが、
売れ始めてからは、お金をじゃんじゃんかけて作られる映画の1つになりました。豪華な映画です。
ここ10年くらいは、毎年毎年何らかの新作が公開されていて、ファンにとってはたまらないと思います。
私は、映画館で公開される新作を中心に見ているのですが、最近では、 チューバッカが大活躍する、「ハンソロ」がお気に入り。
これだけ大ヒットと続ける「スターウォーズ」ですが、 物語の軸は変わっておらず、「王道のストーリー展開」を続けています。
スターウォーズの物語が、どうして人を引き付けるのか? どんな軸で、物語が出来ているのか? その秘密を解説した本があります。
『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』
クリストファー・ボグラー (著), デイビッド・マッケナ (著)
アスキー・メディアワークス
この本は、とても面白い本で、何度か読み返しています。 (私は、物語がとても好きなのです)。
「ヒーローズ・ジャーニー理論」という物語の作り方が紹介されています。
検索すれば、いろいろと出てきますので、興味があればググってみてください。
この理論は、「人間はどんな展開をする物語が好きなのか」をまとめています。
ちなみに、理論は、いわゆる世界中にある「神話」を集めて、そこから法則を見つけだしたそうです。
神話というのは、紙のなかった時代から、口伝のみで引き継いできたものがベースになっています。
時代に合わせて、1つの物語が進化していったと考えられています。
徐々に「すべらない話」になったのだと思います。
特に、初代のスターウォーズは、この理論のお手本となる展開をしていきます。
この理論を、1行で説明すると
「主人公が日常から非日常の世界へ行き、困難を乗り越え報酬を受け取り、再度日常の世界へ戻ってくる」 というものです。
舞台で有名な「3幕」にこれを当てはめ、12ステップに分類すると
<1幕目>
1)日常の世界、2)冒険への誘い、3)冒険への拒絶、4)賢者との出会い、5)第一関門突破
<2幕目>
6)仲間・敵対者・テスト、7)最も危険な場所への接近、8)最大の試練、9)報酬
<3幕目>
10)帰路、11)再生、12)帰還
となります。
みなさんの好きな物語を思い返してみると(特にディズニー映画は、この理論に忠実です)、 びっくりされると思います。
私は、「古事記」も好きですが、日本神話もこれを踏襲しています。
今回の映画でも、きっちり上記のようになっていました。
ボロボロな状態からスタート → 仲間を募って、各自が頑張る → 報酬(平和な世界、宝物をゲット、異性とつきあう) → 成長した自分・仲間と一緒に喜びあう(希望が見える)
スターウォーズは、次回から新しい三部作になるようです。 2年後が楽しみだなぁ。