随分、以前のことですが、アメリカに長く住んでいる日本人の方のお話を聞くことがありました。
小学生くらいで、ご両親のお仕事の都合でアメリカに移住し、そのままアメリカで生活をしておられました。仕事の都合で、年に数回日本にみえ、公演をされていらっしゃいます。その方は、日本人について、「多様性を認めない日本人」とおっしゃいました。
日本は島国で、おおよそ単一の人種で子供のころから過ごしています。最近は海外の方のコミュニティができた町もありますが、自分の住む近隣の多くが日本人以外の方が住む町は、そう多くはないと思います。文化も環境も似ている人の集まり。違うことに反応をする。考え方が同様であることが当たり前になっている。
海外に行くと、自分と違うことが当たり前と思いました。同じものを見ても感じ方、反応の仕方、マナーも違う。逆に、同じような反応をすると、これが日本人かと振り返りました。良い悪いではなく、人と違うことが当たり前と思うか、そのような反応をあまりしないか、という違いなのだと思いました。
これからの時代は、海外からみえる方も増えますし、必然的に多様性を認めていくようになるのかもしれません。特に、アジアの関係性は強くなるようですし、私も受容性を大きくしていたいものだと思います。