災害時の備えに、日頃の関係作りを

9月、10月の台風豪雨は関東甲信越や東北地方に大きな爪痕を残しました。いまだ避難生活を余儀なくされている方が大勢いらっしゃいます。被災地の皆様におかれましては、一日でも早く復旧がなされますよう願わずにはいられません。

私がケアマネジャーとして担当していた修三さん(84歳・仮名)は、堤防そばの築50年以上の戸建てにお一人暮らしをされています。お住まいの一帯は河川が氾濫する恐れのある地域です。

修三さんは足が悪く、お部屋の中であればなんとか歩くことができますが、階段を上がり2階へ行くことはできません。お一人で外出をすることもできず、嵐の際にご自分で避難行動をとることなど不可能です。修三さんのご家族は他県にお住まいで、助けに来ることもできない状況にあります。

台風を前に、修三さんには一時的にご自宅を離れていただき、河川地域からはほど遠い介護施設で宿泊をしていただこうと考えました。 台風上陸といわれる前日に修三さん宅を訪れ、「危ないのでお泊りに行きましょう」と事情をご説明したところ、修三さんは「長年ここに住んでるけど、今までそんなにひどい災害はなかったから大丈夫だよ」とのご返答。元来、住み慣れた我が家で『自由気ままにお過ごし派』の修三さん。これまでも大好きなお風呂に入るためデイサービスにはいらっしゃっても、施設でのお泊りは頑なに拒まれていましたので、台風避難の為といえども、そう簡単に宿泊のご同意をいただくことはできず。「万が一、水があふれ返ってからでは助けにあがることができない。修三さんのことが心配で私たちはいても立ってもいられない」などとご説明を繰り返すこと2時間余り。ようやく、「あんたらがそう心配するんじゃあしょうがない」とご納得くださいました。

それから直ぐにお着替えとお薬、保険証類を荷物にまとめ、修三さんは亡き奥様のご位牌を大事にふろしきに包み持ち、施設へとお連れしました。 台風は予報通り上陸し、氾濫危険水位に達したお住まいの地域の河川流域には避難勧告が出されました。この度、修三さんのお住まいは幸いにも浸水被害にみまわれることはなく、のちにご無事にお帰りになることができました。台風を機に、初めて施設でお泊りをされた修三さん。ご自宅の万年床よりも施設のベッドはいくらか寝心地がよろしかったらしく、「また泊りに行くよ」とのご感想をいただきました。

ご高齢のお一人暮らしの親御様を心配されているご家族様は多くいらっしゃるかと存じます。災害発生時の支援体制作りの方策として、何らかの形で自治体の福祉サービスや介護保険のサービスを利用され、繋がりをもっておかれることをお勧めいたします。日頃より、地域の福祉サービスや介護事業所などと顔なじみの関係を作っておくことは、日常生活の支えとしてだけではなく、いざという時の安全確保・救援対策としても期待することができます。ことにお一人暮らしの親御様の生活には必ずお役に立つものと存じます。「福祉サービスの利用はまだ先の話」とお考えの方も、この機会にご検討をされてはいかがでしょうか。

Y ・K
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