日々、勉強

すっかり梅雨の時期になりました。日本ならではの季節ですね。日本ならではのものに落語があります。先日、修行中の二人の落語家さんが登場する番組がありました。二人の師匠は別の方。1ヶ月知らない町で生活して、1か月後に自作の落語を披露するというものでした。一人は自然豊かな村、一人は都市部での生活です。2人とも自作の落語はまだ作ったことがなく、どうやって作ったらよいかから悪戦苦闘です。与えられた落語のネタの題材は、「町の人」。町の人々と触れ合う中、どこがどんなふうに落語になっていくのか。

村で生活した落語家さんは、すっかり村の人々と仲良くなり、毎日のように差し入れがあって、村人以外呼ばれることがない神事にも参加したり、飲み会にも呼ばれます。もちろん、テレビ局が入っていることも影響していたかもしれません。でも、もともと古典芸能が盛んにおこなわれてきた村だったそうで、落語の受け入れは悪くなかったようです。これまで落語の練習は、古典を題材に登場人物を現代風に置き換える方法でした。落語の発表会が近づくにつれて、だんだん緊張感が高まります。「このネタでいいかな?」「これで村人は笑ってくれるかな?」「だいいち、人が集まってくれるのかな?」「どうしよう、どうしよう」

一方の都市部で生活した落語家さんは、町の商店街をリサーチしています。食堂の店主やご長寿の方とお話をしたり、町一番の人気店で店員を一日体験しながら、町の人の特徴を観察したり触れ合っていきます。日々、とんちを効かせた会話で町の人の笑いを取りながら、ネタ作りをしています。一人で落語を講演したことはまだなく、こちらも緊張感でいっぱいです。ネタを作っては師匠にダメ出しをもらい、でもどこがよくないか、どこを直せばよいのか、苦戦しています。ある時、師匠の落語をVTRで見て、「話だけでは相手に伝わらない」「身振り手振り、相手の特徴を捉えないと」と思いました。そこから町の人の観察をし直ししました。

二人とも発表会に向けてチラシを作り、発表会当日を迎えました。どちらもお客さんがたくさん入ります。村で過ごした落語家さんは、人々との会話を織り交ぜ会話の様子が見えるようです。最初は村に興味のなさそうな登場人物が村人の温かさに触れ、交流していく中で感謝の気持ちが表れてきました。一方、都市で過ごした落語家さんは、町の方々の特徴を捉えて詳しく説明をしていきます。聞いているお客さんも、知り合いでもある登場人物を思い浮かべながら「そうそう」と頷いています。それぞれの村と都市で発表を終えて、内緒で応援に駆け付けていた二人の師匠が登場。自分たちの弟子の批評をします。村で過ごした落語家さんには「今までにない良い出来だった」、都市で過ごした落語家さんには「説明だけでは面白くない。会話を織り込まないと。こんな風に…」と師匠がアドバイスをします。

この番組をみて、とても勉強になったのは「先達がしてきたことから学ぶ」でした。基礎をしっかり身につけ修得していく。そこに新しい要素を加えていく。分かっていたつもりでも分かっていなかったと振り返りました。「日々是勉強」哉。

N ・H
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